Noname
2002年6月11日<結局、読んで楽しいものじゃないと自制。
読むなら苦情は受け付けないからと前もって書いておく事にした。
本当に読んで楽しくなんてないのだから。
……まああたりまえか……>
まあ今日はどう言うものなのだろうと考える。日記ではもちろんなく、雑記……でもないような。心の叫び? いやいやそれも違う。まあ似たようなものだとは思うけれども。
結局のところは脳から出てくる思考の羅列。そういうわけで今日のこの文章は読んでもたいして面白く無いよ? 別に今までが面白かったとは決して言いませんが。
どうにも思考こそが本当の自分であるのか? と考えつつ。 それはHNの『私』でも本名の『自分』でもない脳裏に存在する『それ』なのだから。
結局の所はHNはその名を模した人格が多少なりともあるのだ。つまりはこうして文章を書いているであろう自分はHNの『霧宮仙華』という仮面をしているに過ぎないのだ。本名ですら同じ事。考えてる事を選別して他人に伝え、その他人が受ける印象も『自分』という表面上に存在するだけの仮面だとしか思えない。つまりは脳裏でただひたすらに思考し続ける、ある種連続性を失った『それ』が自分自身なのだと。
一度文章に書いてしまえばそれは『自分』を通してしまうのですでにそれは本物ではないのだが。
結局の所なにがどうなのか自分でもわからない真実の姿……つまりは『名前のない誰か』である。だから今回の題はNonameなのだ。
だがまあ普段はもちろん他人と相対しているときや何かをしているときにはそれは『Noname』ではなく『自分』でしかない。それは思考している時の……そうではなく思考そのものだから……その『時間』こそ自分なのだと認識して。
まあ前書き(?)はこんなところ。結局のところは本を読み、それの感想にくっつくような形であらわれる思考の迷路。
一見関係のないこれから書く、今回の読書の感想にこそ自分はあるのだろうと。
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取りあえずな事。
読んだ本(02.06.10~11)
【電撃文庫】
書いたのはそのまま本を読んだ順番に則して。
結局読む時にはなんとなくその順番を考えてから読む。本の内容がだいたい想像つけば読んだ後の時の心情を考えてなるべくスッキリした形で終わらせたいから。結局思考はあまり長引かせたくない。それは結局意味の無い事でしかないのだけれど。
少しはネタばれを含むかもしれないし、また読んでも面白い内容には到底ならないつもりなので止めておいた方が吉。まあここまで全部読むような人なら意味がないのだろうけれど。
・ Missing5
読んでて恐怖はあるのだと。多少はまあ後味が悪いような気はするのだ。どうにもならないこともあり、その前に引き返せたにも関わらず。所詮、人は後悔を先に視る事など不可能なのだから。ある意味では現実に近い描写な気はする。例えば自分が経験しなければ到底分からない記録の中の出来事はどうしてもそこにある雰囲気が欠落する。他愛無い言葉の中に潜む残酷さはつまりそういうことなのだという再認識。
そういえば暗闇というのは人の根本的な恐怖の一つ。だったような気もする。
・ ダーク・バイオレッツ
それはある意味でとても恐い事なのだと。あまりにも共感してしまう事が多かったようなきがする。つまりは自分も思ってしまったことが有るのだから。いや、むしろそればかりを考え続けていたような気もする。【行き先のないバス】ほどに指向性のあるものでもないのだけれど、結局どこかに行ってしまいたいと、全てを棄てて、現実こそを幻に変えて、先の分からない何も保証されていないどこかに。死んでしまってもかまわないとさえ思っていた自分の思考ははたして何処に埋もれていたのか。……私はとても恐怖するのだ。結局それを思い出してしまった事に。とても危険で甘美な誘惑を。
そういうわけでも今日の雑記そのものを示す根源ではあった気はする。取りあえず本の内容そのものはそれなりに面白かったのだけれど。
・ 悪魔のミカタ3
結局の所、悪魔がいればそう言うものなのだと、可能性とはそう言うものなのだと思いつつ。例えばそれを本当の事象に当てはめたとしても(当てはまる事があればだが)果たしてそれが正しいのかどうなのか。
神も悪魔も人が作り出したものだという事を他のなにかで見た気もするが納得しそうな気もする。結局本の感想とは全然関係ないのだが。まあなんであっても自分は本の登場人物そのものにはあまり共感はしない。結局全体の印象ととても狭い範囲での出来事にしか反応していないような気がする。結局それはある一点での自分の一部が思っている事にしか過ぎないが。
・ 僕にお月様を見せないで7
結局ある方向に思考が固まってしまうと戻って来れないような気がするのでというわけでもないが。実際ここまで文章を書いていると『私』の方には近付いていくわけだが。
そういえばこれ以上に文章の『壊れた』ような内容になると脳自体が文章を読む事を拒否してしまうことがある(まぢに)。
まあ幸い……まだ一つしかあたった事はないのだが(これではないと言っておくけれど)
・ スターシップ・オペレーターズ3
どうして感想が何も思い浮かばないのか。これに関しては思考そのものが働かないような気がしている。結局の所、本当に起こるかもしれない可能性の延長上にあるからかもしれないが。読み物としてのSFは好きなのだが脳裏はやけに冷めているような気がしてならない。
まあ実際こんな世界が来るとしてそれまで生きているはずもないのだが。現実の延長上には『Nomame』は働かない気がする。興味がないだけなのかどうなのか。それは自分の深層心理なのかもしれないと。
・ ポストガール
結局容易に想像できる部分といまだ無いものをかけ合わせて想像するとなぜかとたんに現実味が無くなる気がして思考が始まる。
のんびりとした風景に憧れるのと同時にどこかそれに退屈するような自分に、安心する自分に。まあ自分の思考は常に矛盾しているのだと気付きつつ。安寧とした時間を過すのにはいいのだと脳裏がそう反応しながら読んでいて。
どこまでも精巧になった機械と人間といったいどれほどの違いが有るのだというのか?
・ 電詞都市DT<下>
現実から限り無く近く遠くズレる現実。まあそれをおいてもまあ読むのには疲れるもので、余計な事を考えずにただ物語にのめり込むのには良かったけれど。とりあえずこれを普通に読めればあなた他の小説なんか楽に読めるンでないの? とか思いつつ。あああここでも思考が暴走してるなあなんだか読んだ小説にそのまま影響されているのでは無いんかいとか思って。結局『Noname』は純粋に知識を取り込んで変容していくのだから。『私』も『自分』も単純に仮面のフィルターを通した存在に過ぎないのだと。
さて……この小説の中で結局ある一文がやけにちらつく。……勝者、敗者の定義はどこに? そしてそれを決めるのはなんなのだろうと……。
まあ対したことではない記述。自分以外に意味の無いであろう記述。ただ絶対にないとは言い切れない。例え自分が敗者だと認めてもその中から他人がそれを全て無駄だと思う事はないだろう。たとえ自分が失敗だったと後悔したところで、自分の人生に意味が無いと悟ったところで誰か一人の他人がそこに意味を見つけるのならばそれははたして敗者なのか? たとえ全ての他人が見放しても悔いのない人生を送ったその人間は勝者なのだろうか? 誰にもわからない、自分のいない未来にしかない答え。どこまでも考え続けて矛盾しているその答えに。
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結局つまらない文章。ただの自己満足。完結などしないこと。そう読んだ本からもってくるなら分からない事に終わりなどないのだと……そういうことでしかない。まさかここまで読んだ人がいるとも私は思わない。私ももう二度とこの文章は読まないかもしれない。すべては確率の中にしかない。わからない。そう言う事でしか無い。
結局なにもかも分からない、他人には分からせないままに今日はここまで……再見。
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